株式投資に役立つ情報サイト集
投資に役立ちそうだなと思った情報サイトのリンク集です
Patent Result
経営活動を行っていくうえで他社との差別化に必要不可欠なものであり、参入障壁としても機能する特許。
しかし、財務諸表にオンバランスされないので、その価値の把握が難しいという問題があります。
(研究開発費として一部オンバランスされているという見方もできますが、研究開発費は研究に実際に使ったお金を一時的に資産計上するもので、特許自体の価値を反映しているとは言い難いものです)
このサイトでは、企業ごとの特許の取得件数ではなく、他社牽制力というその会社の持つ特許が他の特許の取得の邪魔になった回数によって企業をランク付けしています。
特許の評価方法は多種存在しますが、特許と言ってもピンキリであり、単純な申請数や取得数のデータよりは役に立つと考えられます。
詳細な資料は有料になっていますが、各業界10位までは無料で公開されているので、製造業等の株の購入を検討する際は覗いてみるといいでしょう。
価格.com
言わずと知れた商品比較サイトである価格ドットコム。
各種製品の売れ筋や評判を確認することができます。
昔はPCなど情報家電が中心でしたが、最近はタイヤや葬儀など多種多様な商品を扱うようになっており、現在の市場でどの企業の商品が売れ筋なのか確認することができます。
また、時系列での価格推移も載っているため、販売価格が上昇基調にあるか下降基調にあるか確認するためにも役に立ちます。
Amazonも同様に人気やレビューを見られるので、そちらも併用すると情報の精度が上がるでしょう。
TicketOnline:株主優待券買受価格一覧ページ
株主優待の実効利回りを調べるために便利な金券買取サイト。
特に金券の優待は使える店舗が限定されていたり、~円以上の買い物で~枚しか使えないなどの制約があるものも多く、見ただけでは価値がわかりにくいものもあります。
買取サイトを使うと最低でも~円以上はするとわかるので、優待の価値を知るのに役に立ちます。
実際に獲得した優待を売却する際は、他の金券ショップと比較したり、ヤフオクなどで捌くことも検討した方が少しでも多くの収入を得られるでしょう。
随時追加予定・・・
配当狙いの投資は「もしもの備え」が大切:安全な高配当利回り投資とは?
最近流行りの「配当狙い」の投資には弱点が
最近配当狙いの投資が流行っています。定期預金にほとんど利息がつかないなか、三菱UFJや住友商事といった一流企業でも配当利回り*1が5%前後もあるとなれば、人気が出るのも当然のことなのかもしれません。
このような「配当(インカムゲイン)狙い」の投資は「売買差益(キャピタルゲイン)」狙いの投資よりディフェンシブな投資だと言うことができます。年間5%程度ですが、確実にお金が入ってくるのを目的としているからです。
しかし、ディフェンシブな投資だからこそ弱点があり、その弱点を克服するために絶対にやらなければならないことがあります。それが「分散投資」です。
分散投資が必要な理由。
①無配・減配リスクの存在
②頑張っても無配リスクは回避できない
③分散投資によってリスクを軽減できる
①無配・減配リスクの存在
企業がなぜ株主に配当できるかというと利益があるからです。タコ足配当のような稀有な例を別にして、企業は利益の何%程度を配当に出すか決めていて、その割合に基づいて配当額を決めます。
つまり利益が減れば配当も自ずと減りますし、赤字が続けば無配になるのが普通であす。
利益が減ってくれば当然株価も下がってくる可能性が高く、元本を回収することも難しくなります。
逆に配当さえ下がっていなければ、仮に株価が下がっても毎年の貰える金額に変化は起きなません。
つまり「配当狙い」投資の最大の敵は「無配・減配リスク」だと言えます。
②頑張っても「無配・減配リスク」は回避できない
記憶に新しい東北の震災で原発事故を起こした東京電力の株価は1/10以下に下がり、無配となりました。東京電力は株価が安定しており、高配当なことから「最も安定した投資対象」の1つとして数えられており、古参の投資家にも人気のある銘柄でしたが、現在は見る影もありません。
また、眼鏡の弐萬圓堂のように東北に本部を置いていたため機能不全に陥ってまともに営業できなくなった企業もありました。
粉飾決算も見抜くのが困難であり、問題が露呈した場合、株価が白紙同然となることすらあるリスクです。私たちは監査法人ではないので、企業の売上や資産が実際に存在しているかどうか確かめる術はありません。監査報告書によって財務諸表の信頼性は一定担保されているものの、それでも今日に渡り粉飾決算が横行していることは否定しようのない事実です。実際、不適切な開示を行った企業の数は、ここ10年で見ても増加傾向にあります。
数値引用元:https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20191204_01.html
③分散投資によってリスクは軽減できる
投資の質を維持できるなら、銘柄は分散すればするほど良いです。
例えば配当利回り5%の銘柄3個に投資するなら、1銘柄が経営破綻したとき、10年待たなければ投資を回収できません。
では、10銘柄に投資していたら?
1銘柄が破綻しても2年待つだけで配当によってほぼ賄うことができます。
それなら20銘柄に投資していたら?
たったの1年待つだけで配当によって破綻分をほぼ賄うことができてしまいます。
このように、分散投資を行うことでリスクは軽減できるのです。
分散投資に対する疑問
ここまで話を聞いて、賢明な投資家の方々はいくつか疑問を抱いたと思います。その疑問に対して多少ではありますが、回答を用意しておきました。
①分散することによるリスク
②バフェットは集中投資をすすめているが
①分散することによるリスク
分散すればするほど沢山銘柄を持つことになるので「外れくじ」を引く確率は上がります。
また、沢山の銘柄に投資しようとすればするほど投資前に行う「下調べの質」も低下する傾向にあるでしょう。
ただ、「もしものとき」を考えるなら絶対に分散投資をおすすめします。
ディフェンシブな投資を行うのは、「確実に儲けたい」からに他なりません。「自分は外れくじを引かない」という運に賭ける投資スタンスは確実に儲けることを目的としたディフェンシブな投資方針とは相容れないものです。
たとえ外れくじを引いたとして他の銘柄でカバーできるように分散することが、ディフェンシブな配当狙いの投資と合致するのです。分散をせず外れくじを引いてしまったとき、ディフェンシブな投資では投資額の回収に非常に長い時間がかかることとなります。
②バフェットは集中投資をすすめているが
配当利回りの投資もバフェットの投資も「ファンダメンタル投資*2」です。ファンダメンタル投資なら少数銘柄投資であるべきだ、と考える方もいるでしょう。
しかし、バフェットの投資は配当だけを狙ったものではありません。
配当利回り重視のディフェンシブな投資の場合、インカムゲインはせいぜい6%程度です。
バフェットの投資対象のROEは、昔は15%程度。現在構築しているポートフォリオでは20%以上の水準となっております。
つまりインカムゲインとキャピタルゲインを合わせて毎年20%近い利益を見込める銘柄に投資しているわけです。だから許容できるリスクも高いのです。
バフェットの真似をするのであれば、高配当利回りかつ高ROE投資をしなければなりませんが、日本の株式は全体的にROEが低いので、日本株で真似をするのはなかなか難しいことでしょう。
「配当狙い」の投資をするなら「分散投資」を心がけよう
「配当狙い」のような堅実ですが少額しか稼げない投資において、分散が不十分だと、減配や無配となったとき投資の回収がほとんど不可能になってしまいます。しっかりと分散して減配や無配になったときのリスクに備えることが大切だと言えます。
ただ、分散しようとするあまり、「将来の利益の減少が確実な企業」に投資してしまうようでは意味がありません。
自分の中でしっかりとした投資基準を持っておき、その基準を満たす範囲内で分散投資をするのが堅実に稼ぐコツだと言えるでしょう。
今週のお題「もしもの備え」
「添加的散漫」という興味深い概念について
はてなのトップページに「添加的散漫」という見慣れないが興味を引くワードが踊っていたので記事を読んでみた。
読んでみたところ、この単語の出所は下の公式サイトのようだ。
以下は上の記事からの引用である
従って、初期のデザインではより多くのカードに「チームメイト」という単語を入れていた。自分とそのチームメイトを助けるような全体エンチャントも作った。その中には、デベロップへと渡ったものもあったはずだ。しかし、プレイテストする人数が増えるにつれて、「添加的散漫」とでも言うべき問題が明らかになったのだ。
説明のために、こんなバニラ・クリーチャーを見てみよう(デザインなので、クリエイティブはまだ見ていない)
〈ステロイドの熊〉
クリーチャー ― 熊
3/4これを周りに見せたら、多分かなりの高評価を得るだろう。このコストでこのパワー/タフネスを持つカードは過去に1枚しか存在せず(『ポータル』の《植物の精霊》だ)、しかも森を生け贄に捧げる必要があった。さて、このカードをこう調整してみよう。
〈ステロイドの変熊〉
クリーチャー ― 熊
あなたがアーティファクトを10個以上コントロールしているなら、[カード名]はトランプルを得る。
3/4これを周りに見せたら、おそらく高評価はぐっと少なくなるに違いない。アーティファクト10個という条件に目を取られて、最終的にこれを入れられるようなデッキは存在しないという結論に到るだろう。
しかし、ここで考えてほしいのは、その追加の行がないカードには興奮したということだ。〈ステロイドの変熊〉は、カードパワーの面から見て〈ステロイドの熊〉の「完全上位互換」なのだ。条件付きでさらに強化される。最低でももとのカードと同じ強さで、非常に稀な場合に、さらに強化されるだけなのだ。
ここで重要なのは、プレイヤーはカードを見たときに感じたことでカードを評価するということだ。カードに「チームメイト」という単語を入れると、プレイヤーがそのカードを評価するときに自分がチームメイトのいるフォーマットをプレイするかどうかで判断してしまうことになるのだ。
添加的散漫を簡単に説明すると
Aに対してBが完全な上位互換であっても、+αの部分が微妙過ぎると、Bの評価は下がり、むしろAの方が評価が高くなるという非合理な判断が発生すると言っているわけである。
添加的散漫を焼肉定食で説明すると
焼肉定食で言えば、
A屋の定食は肉、サラダ、ごはんで1000円
B屋の定食は肉、サラダ、ごはん、デザートで1000円
だとして、
肉、サラダ、ごはんの質が同程度ならほぼデザートの質がどうであろうとB屋の評価が高くなるのが合理的な判断である。
しかし、デザートが萎びたリンゴだったところ、A屋の方が高い評価がついてしまった…と言った感じだろう。
添加的散漫の定義
「添加的散漫」は言うまでもなく「添加的」と「散漫」が組み合わさった言葉だ。
「添加的」…つまり要素が付け加わったことにより、
「散漫」...集中力が欠けてしまい合理的な判断を損なってしまうこと、
が添加的散漫の定義となるだろう。
添加的散漫を言い換えると?
これにぴったり当てはまる言葉はなかなか見当たらない。
日本語で一番近いと思われるのは「蛇足」だが、蛇足は余計なものがついていることを示すだけで、その余計なものがマイナスな場合も含むし、「合理的な判断が損なわれる」とも言い難い。
しかし、この現象自体は既存の2つの心理学的概念を用いることで説明できると考えられる。
①認知的不協和理論
Aという認識とBという認識があり、その2つの認識が本人にとって不協和(矛盾、ストレス)となっている場合、認識自体が変更され、不合理な認識が発生してしまうことを説明できる心理的な概念である。
カードゲームの世界では「リソース(資源)はフルに使ってこそ勝利に繋がる」という考え方がある。これは最善手を切らなければ勝てないという当たり前の意味の他に、「フルに使ってこそ強いカードになるように設計されているはずだ」という、カード製作者への信頼が存在している。
その結果、
A:リソースはフルに使ってこそ勝利に繋がるが、このカードをフルに使うことはほとんど不可能
B:フルに使わなくてもそこそこ強い
という本来の認識がゆがめられ、Bの認識が削除され
C:フルに使えないのだから弱いはずだ
という認識に変更されることにより、このような過小評価が発生すると説明できる。
②非注意性盲目
いわゆる「ひっかけ(ミスディレクション)」である。人の脳のリソースは有限であるため、何かに集中していると、他の何かに対する集中力が欠如する。
添加された効果に注目するあまり、添加効果を発揮していないときの性能に対する意識が散漫になり、過小評価が発生すると説明できる。
添加的散漫は「認知的不協和」と「非注意性盲目」により説明できる
添加的散漫は「認知的不協和」によっておこる認識の歪みと、「非注意性盲目」によって引き起こされる注意力の低下により引き起こされる現象であると説明できる。
添加的散漫は投資の世界でも起こりうるか?
例えば同じような事業をしていて、同じくらいの資源を用いて、同じような利益を出している企業であれば、株価も同じような額になるであろう。
しかし、仮に片方の会社にだけ「遊休資産(事業に使っていない資産)」という+αがあった場合どうなるだろうか?
例えば総資産150憶、負債50憶、利益10憶の企業Aと、総資産200憶、負債50憶、利益10憶の企業Bがあれば、ROEはA社が10%B社は約6.7%となり、収益力はA社のほうが高いこととなる。
だが、B社の資産のうち50億円が遊休資産だった場合、(固定資産税などを考えなければ)B社はA社の上位互換である。
しかし、添加的散漫の効果によりROEを重視する投資家はB社を過小評価する可能性がある。
もちろんPRBを重視する投資家はB社をより評価するのでどちらが株価が上になるかは不明であるが、もし「添加的散漫による歪みだ」と思えるものを見つけられたのなら、絶好の投資チャンスかもしれない。
ドルコスト法(累積投資)のやり方
ドルコスト法とは
→ある銘柄に対し、一定間隔毎に決まった額を投資することにより株式の平均取得価額を抑える手法
→理屈としては「株価が下がったら倍額ナンピン買い」に近い
具体的なやり方
→毎月10日に10万円A株式(単元:100株)に投資すると決める
→株価が40円なら2500株買う。株価が50円なら2000株買う。
→配当等は再投資に回すのが一般的?
→岡三証券などではドルコスト法で投資する商品がある
→ミニ株を使えば単元未満で購入できるため、少額投資でもドルコスト法が成立する
ドルコスト法のメリット
→投資開始時からみて時価が上がらなくても利益を出せる可能性がある
→特に上下が激しく、最終的に元値に戻る場合は利益が大きくなる
ドルコスト法のデメリット
→株価が右肩上がりで推移した後、右肩下がりで落ちて行った場合や、上場廃止時などは、投資額の回収が困難になる
ドルコスト法が向いている銘柄
→長期的に見て利益水準が大きく変動しないと思われる株式
→昔は電力株などが有力であった
→配当性向が高く、またその配当が維持できると思われる株だと、配当が下支えとなるため比較的投資リスクが低いと考えられる